iPod向け設定

convert.xmlの編集例 から移動してきました。
サポート掲示板でたまに見かける iPod 向けの H.264+AAC の動画および AAC 音声のみの設定です。
MPEG4-SP と MP3 については Craving Explorer 本体同梱の convert.xml の設定が標準的ですので特に取り扱いません。

iPod が対応している H.264 + AAC 動画の仕様

対応している H.264 + AAC 動画の仕様 (Apple公称の仕様) は、

[1]

  • 映像部分: H.264 Baseline Profile Level 1.3 以下
    • 解像度 320x240 以下, ビットレート 768kbps 以下, フレームレート 60fps 以下、CAVLC のみ、Bフレーム使用不可、8x8変換使用不可
  • 音声部分: AAC-LC 160kbps 以下、サンプリングレート 48000Hz 以下

[2]

  • 映像部分: H.264 Baseline Low-Complexity Profile Level 3.0 以下
    • 実体は Baseline Profile + iPod 特有の uuid box の組み合わせ
    • 解像度 640x480 以下、ビットレート 1500kbps 以下、フレームレート 30fps 以下、CAVLC のみ、Bフレーム使用不可、8x8変換使用不可
  • 音声部分: AAC-LC 160kbps 以下、サンプリングレート 48000Hz 以下

のいずれかです。これはどの iPod でも変わりません。
これを踏まえて iPod 系共通で必要になってくる ffmpeg のオプションは、

  • -coder 0 ⇒ Baseline の必須要件である CAVLC にするために必要です
  • -level 13 or 30 ⇒ 映像部分のレベルを整数値で指定 (1.3->13, 3.0->30 等)
  • -f ipod ⇒ Level 1.3 を超える場合 (解像度 320x240 以上 or ビットレート 768kbps 以上) iPod 特有の uuid box を書き込むのに必要

になります。

具体的な設定例

上記の仕様に則った動画を作成するための最低限の 変換オプションです。
ffmpeg には非常に多岐にわたるオプションがあり、これらをフルに使うとコマンドラインが非常に長くなって
本当に必要な部分が分かりにくくなるため、必要最低限のもの以外は省略しています。

iPod 5.5G (ファームウェア 1.2 以降), iPod Classic, iPod nano 3rd & 4th

<設定例>

iPod 本体で動画を見る場合等、それほど解像度を必要としない場合

<DisplayName>MP4 (H.264+AAC for iPod)</DisplayName>
<CommandLine>-vcodec libx264 -b 768k -coder 0 -level 13 -s 320x240 -aspect 4:3 -qmin 10 -r 30000/1001 -acodec libfaac -ar 48000 -ab 128k</CommandLine>
<FileExtension>mp4</FileExtension>
<DisplayName>MP4 ワイド(H.264+AAC for iPod)</DisplayName>
<CommandLine>-vcodec libx264 -b 768k -coder 0 -level 13 -s 320x180 -aspect 16:9 -qmin 10 -r 30000/1001 -acodec libfaac -ar 48000 -ab 128k</CommandLine>
<FileExtension>mp4</FileExtension>

iPod から TV 出力する場合等、解像度が大きい方が見栄えがいい (と思われる) 場合

<DisplayName>MP4 高解像度 (H.264+AAC for iPod)</DisplayName>
<CommandLine>-vcodec libx264 -b 1500k -coder 0 -level 30 -s 640x480 -aspect 4:3 -qmin 10 -r 30000/1001 -acodec libfaac -ar 48000 -ab 128k</CommandLine>
<FileExtension>mp4</FileExtension>
<DisplayName>MP4 高解像度 ワイド(H.264+AAC for iPod)</DisplayName>
<CommandLine>-vcodec libx264 -b 1500k -coder 0 -level 30 -s 640x360 -aspect 16:9 -qmin 10 -r 30000/1001 -acodec libfaac -ar 48000 -ab 128k</CommandLine>
<FileExtension>mp4</FileExtension>

iPod Touch, iPhone

基本は同じですが、iPod Touch/iPhone は液晶の解像度が 960x640 (縦横比 3:2) となり、4:3 とも 16:9 とも異なります。
以下では、動画の解像度は

  • 4:3 の場合: 480x360 (横480に合わせて縦は 480×(3/4)=360 となるため)
  • 16:9 の場合: 960x540

としていますが、この辺は利用する方各自で調整してください。

※ 映像の解像度として 最低でも偶数である必要があります ので、例えば縦320に合わせて
横は 320÷(3/4)=426.666・・・ だから 427 とかいうのは無理だと思われます。

<設定例>

iPod 本体で動画を見る場合等、それほど解像度を必要としない場合

<DisplayName>MP4 (H.264+AAC for iPod Touch/iPhone)</DisplayName>
<CommandLine>-f ipod -vcodec libx264 -b 1200k -coder 0 -level 30 -s 480x360 -aspect 4:3 -qmin 10 -r 30000/1001 -acodec libfaac -ar 48000 -ab 128k</CommandLine>
<FileExtension>mp4</FileExtension>
<DisplayName>MP4 ワイド(H.264+AAC for iPod Touch/iPhone)</DisplayName>
<CommandLine>-f ipod -vcodec libx264 -b 1000k -coder 0 -level 31 -s 960x540 -aspect 16:9 -qmin 10 -r 30000/1001 -acodec libfaac -ar 48000 -ab 128k</CommandLine>
<FileExtension>mp4</FileExtension>

iPod から TV 出力する場合等、解像度が大きい方が見栄えがいい (と思われる) 場合

<DisplayName>MP4 高解像度(H.264+AAC for iPod Touch/iPhone)</DisplayName>
<CommandLine>-f ipod -vcodec libx264 -b 1500k -coder 0 -level 30 -s 640x480 -aspect 4:3 -qmin 10 -r 30000/1001 -acodec libfaac -ar 48000 -ab 128k</CommandLine>
<FileExtension>mp4</FileExtension>
<DisplayName>MP4 ワイド 高解像度(H.264+AAC for iPod Touch/iPhone)</DisplayName>
<CommandLine>-f ipod -vcodec libx264 -b 1200k -coder 0 -level 31 -s 960x540 -aspect 16:9 -qmin 10 -r 30000/1001 -acodec libfaac -ar 48000 -ab 128k</CommandLine>
<FileExtension>mp4</FileExtension>

-qmin の値について

iPod で再生可能な H.264 は Baseline のため CAVLC を使います。
CAVLC の場合、あまりに低い q 値が適用されてしまうと問題と起こす可能性があり、
ffmpeg は -qmin 2 というデフォルト値のためこの問題が生じる可能性があります。
http://mailman.videolan.org/pipermail/x264-devel/2007-June/003183.html

そのため、全部の設定例に -qmin 10 (x264 のデフォルト) を保険として入れてあります。

※ ただし、上記の記事は 2007 年のものであり、その後 x264 側でも改善されているため
以前よりはこの問題は出にくくなっているはずです。

その他カスタマイズについて

※ 以下は自分で convert.xml を変更する人向けです。そうじゃない方は読み飛ばしてください。

ffmpeg は他のコーデックとオプションを共用する関係で、-vcodec libx264 の場合の初期値が良くありません。
x264 本家 (x264.exe) の初期値は、ffmpeg の libx264-default.ffpreset にあるとおりで、iPod 向けの動画に関係する部分だけ抜き出すと

-me_method hex -me_range 16 -subq 6 -g 250 -keyint_min 25 -sc_threshold 40 -i_qfactor 0.71 -qcomp 0.6 -qmin 10 -qmax 51
-qdiff 4 -flags2 +fastpskip -flags +loop -cmp +chroma -partitions +parti4x4+partp8x8

です。ffmpegのデフォルトはこうです。

-me_method epzs -me_range 16 -subq 8 -g 12 -keyint_min 25 -sc_threshold 0 -i_qfactor -0.8 -qcomp 0.5 -qmin 2 -qmax 31
-qdiff 3 -flags2 +fastpskip

比べてみるとなんか変な設定になっていることが分かると思います。このページの最初に書いた iPod 向けの設定だと
いまいち見た目が良くないと感じる人は、まずは上で書いたオプションを x264 のデフォルト値にしてみてください。
また、-g, -keyint_min, -sc_threshold は元動画に応じて調整した方がいい場合があります。

AAC 音声のみの m4a ファイル

現行(1.0.0 RC3) の convert.xml にはデフォルトではないですが自分で追加して使う場合の設定例です。

<DisplayName>AAC(iTunes に自動登録)</DisplayName>
<Accelerator>I</Accelerator>
<ActionName>m4a-itunes</ActionName>
<CommandLine>-vn -acodec libfaac -ac 2 -ar 48000 -ab 128k</CommandLine>
<FileExtension>m4a</FileExtension>
<BeforeAction></BeforeAction>
<AfterAction>SaveToITunes</AfterAction>

iTunes に AAC 音声のみの mp4 ファイルを入れる場合は、拡張子は .m4a にする必要があります。

この設定からさらにビットレートの変更等をしたい場合は、convert.xmlの編集例 の当該箇所をみてください。

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Last-modified: 2014-07-03 (木) 17:34:27 (1237d)